まさかのバッタもの?

最近他店舗様購入の機体の点検や修理が多く、少々の組間違いでは驚かなくなったのですが、今回はまたびっくりです。

最初の修理依頼は、某ショップから購入したが、木の枝に接触して墜落させてしまった、修理の依頼をしようと思ったらショップに連絡が付かず、やっと連絡がついても「担当の者から連絡差し上げます。お待ちください。」と言われただけで連絡なしで当方に依頼されたようです。

依頼時の説明は、フレーム1本折れ2本ひび、プロペラ全損、モーターが2か所回らない。
と言う事でしたので、フレーム交換と、プロペラ1機分、モーターもしくはESCの交換が必要であろう旨連絡しお見積もりをいたしました。

お見積り内容をご了承していただき機体を郵送していただきましたが届いた機体を見て???なんだこれ?
正式なお見積もりをするため分解してみてびっくりで、フレームはJMR-X1000ですが、モーターとESCが社外品と言うか純正ではありませんでした。

右2個が純正品、左が今回搭載されていたもの

モーターは何処の品物かわからない物で、ESCは純正が60Aに対し50Aの物が搭載されていました。
またESCのクーリングフィンも両面テープでいい加減な固定!

写真は、裏蓋を外したらクーリングファンがペローンと剥げたところ。

なるほど、こう言う所で原価を下げるのか!1か所3000円違えば4か所で12000円違うんだ。
でも絶対まねできない荒業だな~

 

正式なお見積もりを行うために、このまま正体不明のモーターとESCを使用するのか、全て純正に交換するのかを尋ねたところ、やはりすべて純正に交換。
また、視認性向上のLEDランプも増設してほしいと言うご依頼。
フレーム4本、プロペラ1機分、モーター4個、ESC4個以上すべて交換!と言う高額修理費になりました。

最初からうちで買っていればこんな事にはならなかったのに・・・←CM

 

モーターの在庫がたらなかったので、早速お取り寄せし、その間に分解を行いました。

ここまででもかなりビックリなのにいざ上蓋を外してみて「うーんこれで良いのかい?」という電気周り。

 

 

 

 

いやはやまず、配電盤の上をテープで絶縁←マジで? 次に写真ではわかりにくいですが、配電盤の取付もハンダが少し浮いた部分が有ります。
そしてシビレたのは、マイナス部分(アースの位置)に赤い配線が!、←延長する際に黒い線を使わずマイナス側に赤い線!!
おっかなびっくりでテスターを当てると、部分的に接触不良が有り、全バラシを決意。

 

おいおい見積りした後にこんなの見つけちゃったよ(凹)
しかも、ESCの電源ケーブルは、通常4㎜プラグを使って延長をするのですが、なんと直付。
それも、しっかりハンダが流れ込んでなく、いつ外れてもおかしくない状況。
最初は中国で作ったままのだろうかと思っていたが、私の知る範囲では中国で作られたものの方がまだまし!

次はフレームをばらそうと思ったら上だけリベットが打ってあって、下側には、何も無し・・

全てに関して無茶苦茶な機体、
今年の3月に購入したと言うわりにファームウエアもかなり古い物でしたし、プロポも扱いにくい設定。

なんだかんだで結局ほぼ作り直しのようになり、見積り時思っていたより大幅に手がかかりました。

それから操作方法を変えようかどうか考え、せっかく覚えたスイッチ類を変えるのも悪いかなと思い依頼者様に確認したところ、取扱説明など一切なかったので、You-Tube当で独学だとか・・・
あまりにもかわいそうなので、通常多店舗様よりご購入に方にはしませんが、簡易的な操作法を作りお渡ししました。

 

今回の修理を通じて感じたことは、やっぱり安くなくてもダメはダメ!
この依頼者の方が購入したお店は、まあまあ聞いたことのある名前のお店で、販売価格も弊社より高い物でした。
元々は農家さんのようですが、今もなお販売を行っているようですので、修理やら制作やら大丈夫かなと疑問です。

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